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本記事では1990年代後半(平成初期)の1998年に放送されたサイバーパンクアニメ「serial experiments lain(シリアルエクスペリメンツレイン)」をご紹介します。名鬱コンテンツとして語り継がれる本作はdアニメストアで視聴できますので本記事を読んで気になった方はぜひチェックしてみてください。
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今なお語り継がれる名鬱コンテンツ
時を遡ること1998年。『serial experiments lain(シリアルエクスペリメンツレイン)』(以後 lain)はこの年に誕生しました。
ゲーム、アニメ、雑誌連載が同時に制作されたメディアミックス作品であり、作品のテーマとして、『集合的無意識』を掲げています。その内容はサイバーパンクであり、昨今の様々な分野でトレンドとなっている『仮想現実』を題材としています。
90年代後半、平成初期という時代にありながら、精密に語られるVR(バーチャルリアリティ)世界をサイコホラー的要素で彩り、完全に仕上げている本作は、作品が発表されて20年以上経過した今なお、鬱ゲーや鬱アニメとしてその名前を度々上げられます。

本作のテーマは「集合的無意識」
lainという作品のテーマになっている『集合的無意識』。スイスの心理学者カール・グスタフ・ユングが提唱した心理学の概念でして、これが何かとざっくりと説明をしますと、『イメージ』です。
例えば空に浮かぶ『太陽』と『月』。「どちらが男性的?」と聞かれたら、なんとなく『太陽』と答える人は統計的に多いと言われています、どうしてそう思うのか明確な理由を説明できる人は多くなく、日常の中で刷り込まれていく情報からそう答えるのだと言います。
かなり雑で大雑把な説明ではありますが、『集合的無意識』とはこの作用のことです。

個人の意識がある中で、その内に無意識があります。いつの間にか寝ていたとか、いつの間にかタバコを咥えてるとか。
この無意識のさらに奥に『集合的無意識』があります。集合的無意識は個人単位ではなく民族、人類という大きな単位で無意識的に持っている共通認識のことなのです。
同じようで異なるアニメ版とゲーム版の違い
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同じlainという作品であるとはいえ、アニメ版とゲーム版の主人公が岩倉玲音であるということ以外は、だいぶ違うように私は考えています。
と、言いますのも、聞くところによればアニメから入るかゲームから入るかによって、本作のストーリーに対する解釈が異なることが多いからです。
ちなみに私はゲームから入った友人にlainを教えてもらい、アニメ版から入りゲームのプレイ動画も視聴。後日その友人と話をしたところ、「嘘だろ?」と疑いたくなるぐらいに解釈が違いました。
アニメ版のlain
同級生の自殺を機に玲音はコミュニケーション用コンピュータネットワーク「NAVI」端末を使い、ワイヤードへと傾向していきます。
このワイ―ヤードというのが、私たちでいうところのネットワークとなり、『仮想現実』の認識になります。ワイヤードでのスキルが異常なまでに高かった玲音は、次第に現実世界とワイヤードとの境界が曖昧になっていまい、意図しない形で自身の身の回りへ危害を与えてしまいます。
その後、ワイヤードが意識化されてしまわないように自身のスキルで世界を作り替えた玲音は、自身も元の姿である『集合的無意識』へ戻り、現実世界の人達から忘れられてしまいします。
ゲーム版のlain
こちらはアニメ版には登場しなかった米良柊子の視点からストーリの大半が展開されます。
幻聴などの症状の為に、玲音は米良柊子の元にカウンセリングに通うようになりますが、カウンセリングを通して親交が深まるにつれ柊子の精神はおかしくなってしまいます。

ゲームとは言うけれど……
当時プレステーションのソフトとして発売されたゲーム版のlain。しかし、そのゲーム性はほとんどありません。本当に皆無といっていいほどに。
ゲーム内には『米良柊子の日記』、『カウンセリングカルテ』、『カウンセリングの様子の録音』、『玲音の日記』などのファイルがあります。
このファイルの中にある映像データや音声データを選択し、再生することでストーリーを進めていくのですが……ゲーム内でプレイヤーが出来ることは、この再生するデータの選択のみなのです。
ゲームとして楽しもうと思うと期待外れを食らってしまうかもしれません。もしもこの記事を読まれて購入を検討される方は、あくまでもlainという作品のファンディスクぐらいのハードル設定をお願いします。
「serial experiments lain」まとめ
初っ端に『鬱』作品という紹介で切り出してはおりますが、本作において『鬱』というのはlainという作品を構成する一要素に過ぎません。
この作品が20年以上に渡って語り継がれているのは、鬱だからではなく、lainという作品で生み出したその世界が素晴らしいからという他ありません。
私達が今生きている現代はSNSやインターネットを誰もが簡単に使うことができ、『Virtual』という言葉もその意味もなんとなくこういうものだという認識が普及していますが、lainが制作された当時にその意識に行き着いていた人というのはそう多くないでしょう。
そうした時代背景なども踏まえてみると、仮に映像は古くとも映像技術に優れたアニメ達ともまた違った面白さを発見できると思いますので、よろしければlain、筆者の一押しアニメをぜひ視聴してみてください。
【■2022年内にアニメ化される作品とは】
>>2022年放送予定アニメ一覧
dアニメストアで視聴できます
>>serial experiments lain(全13話)
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